『軍モノ』M-65parka 年代の見分け方とは?

本日は私が愛用しているM-65parkaを紹介します。

このM-65parkaはインターネットでデッドストックとして購入しました。

 

デッドストックとは、「売れ残り品」「不良在庫」を意味します。

ヴィンテージ業界ではデッドストックのことを「新品の状態のまま眠っていた製品」という意味合いで使っています。

そのためデッドストックというものは”人の手に渡らず忘れられていた製品が時代を超えて新品のまま残っている貴重品”として扱われます。

デッドストックと呼ばれる物は、軍モノに多いような気がします。

私自身が軍モノが好きなため、よく目につくだけかもしれませんが(笑)

 

このようにデッドストックは時代を超えて愛されています。

 

私が愛用しているM-65parkaはこちらです。

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M-65parka

このような型なので、薄手のコートとして夏以外の3シーズン着る事ができます。

 

M-65parkaは、M-51parka(モッズコート)から進化したものになります。

違いはわかりやすく言うとM-65がフードの取り外しが可能でM-51はフードが縫い付けられています。

現代ではモッズコートは様々なブランドで取り入れられているアイテムとして有名です。

このように、現代で愛されているファッションアイテムは元々は軍で用いられていたものが、時代とともに変化して今の形になったものが多いです。

軍で用いられていた物は、兵士の身体を守るために開発されたアイテムなので、様々な気温に対応できたり、動きやすさも考慮されていたりと、洋服としてとても理にかなっているものが多いので着心地、デザインともに最高のアイテムと言えます。

 

M-65parkaはその名の通り、1965年からアメリカ軍で採用されました。気温によって体温調節をしやすいようにライナー、フードも取り付け可能です。

私はフードは使わないため所持していませんがライナーは所持しています。

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ライナー

こちらのライナーを取り付けると真冬でも重宝します。元々は極寒防寒衣料なので、寒い気候にはとても強く、流石軍モノと言える暖かさです。

 

実はこちらのM-65parka、1965年から1970年までがアルミジップでそれ以降は真鍮のジッパーになっています。

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アルミジップ

私が所持している物はアルミジップになっていて、1970年以前の物だと言う事がわかります。

 

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DSA100-70-C-1370より1970年の物と判断できます。

 

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DSA-100-74C-1958と書かれていました。

ライナーの年代はタグから1974年のモデルだと言う事がわかります。アルミジップのモデルと真鍮のモデルではタグも変更されているので、注意が必要です。

真鍮のジップのモデルからEXTRA COLD WEATHER,PARKAに名称が変更されています。

ちなみにライナーと本体の年代が異なるのは私が別々に購入したためです。

 

このように軍モノは調べれば調べるほど面白くなっていき、愛着を深める事ができます。1970年のモデルということもあって今年で50歳になるアイテムです。

様々な服装に対応できるこのM-65parka、まだまだ使い込んでいき、100歳を目指そうと思います!

 

 

ちょっと怖い?ヌメ革のケア方法

本日は、ヌメ革のケア方法を紹介します。

革製品に、クリームを塗って保湿するということは知っていたとしても、ヌメ革に関しては、シミになってしまう事を恐れてクリームを塗る事を躊躇している人も多いのではないでしょうか。

私自身、ヌメ革にクリームを塗る際に、シミになってしまうのではないかと考えてしまい、ヌメ革の手入れから遠ざかっていました。

 

しかし、革製品を長持ちさせ、経年変化させていくにはクリームを塗るなどのケアは必ず必要になってきます。そのため私も意を決してヌメ革のケアをする事を決意しました。

 

今回行ったケアは以下の手順で行いました。

①ステインリムーバーによる汚れ落とし

②デリケートクリームの塗布

③豚毛ブラシによるブラッシング

このような手順でケアを行いました。

 

では、これらの工程を詳しく見ていきます。

今回使用した道具はこちらになります。

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ヌメ革のケアに使用した道具

左からエムモウブレイ ステインリムーバー、ペネトレイトブラシ、エムモウブレイ デリケートクリーム、豚毛ブラシです。

このほかに、きれいな布も使用しました。

 

①ステインリムーバーによる汚れ落とし

きれいな布に、ステインリムーバーを染み込ませて全体を軽く拭き上げていきます。この際、擦り過ぎてしまうと皮が痛む原因になってしまうため注意してください。また、ステインリムーバーは沈殿する性質があるため、よく振ってから使います。

 

②デリケートクリームの塗布

次にペネトレイトブラシを用いてデリケートクリームを全体に塗布していきます。この際、シミがつく事が気になるかもしれないですが、気にせずどんどん塗り込んでいってください。また、塗り残しがないよう、ポケットの中なども入念に塗り込む事をおすすめします。

デリケートクリームを塗ると、ヌメ革はこのような色になります。

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デリケートクリーム塗布後

本当に元に戻るのか不安に思うくらいシミになります。このシミは気にせず、全体に塗ります。逆に、シミになった部分は塗った証拠になるというポジティブな気持ちでいきます。

 

③豚毛ブラシによるブラッシング

デリケートクリームを塗布した後は、豚毛ブラシを用いてブラッシングしていきます。この際は、クリームを奥に押し込むように細かく入念にブラッシングしてください。

この際のブラシは、色付きのクリームを塗ったときに使用したブラシを使うのは絶対にやめてください。ヌメ革に色移りしてしまいます。私は黒い毛のブラシを使用してみましたが、黒の色素が革に移行する事はありませんでした。

豚毛ブラシを用いてブラッシングした後は、クリームを乾かして終了です。

 

デリケートクリームを塗布した際のシミはこのようになりました。

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乾かした後

このように全くシミは目立たなくなりました。

ステインリムーバーおよびデリケートクリームのシミは乾くと完全になくなるという事がおわかりいただけたと思います。

また、革の質感も変化が出て、ケア前はカサカサとした質感で、乾燥していましたが、ケア後はハリのある艶々とした質感になりました。

 

以上のように、ヌメ革は適切なケアをすればシミになる事がなく、革を保湿し、経年変化を楽しむ事ができます。

ヌメ革だといって恐れる事はありません。皆さんもぜひ挑戦してみてください。

 

靴磨きにはクレム1925が欠かせない

本日は靴磨きの手順と、靴磨きに使用している道具を紹介します。

靴磨きをするということは靴を長持ちさせるためには必ず必要です。良い靴は長持ちすると言われていますが、手入れあってのものなので、必ず手入れをする習慣をつけると良いと思います。

基本的に靴は週に1回から2回しか履かず、何足かをローテーションで回すのがおすすめです。靴を長持ちさせるためには靴を履いた際の湿気をできるだけ取り、革を休ませるということも大切なのです。

巷には数千円で売っている革靴もありますが、それらの品質は良いとは言えないものがほとんどです。安い靴というよりは、それなりの靴がそれなりの値段で売っているという印象が強いです。

 

では、私が普段行っている革靴のケアの手順を紹介します。

①馬毛ブラシによるブラッシング

②水拭き

③ステインリムーバー及び鏡面落としによる汚れ落とし

④乳化性デリケートクリーム

⑤油性クリーム

⑥ワックスによる鏡面磨き

⑦山羊毛ブラシによる仕上げ

このような手順で月に1回から2回靴磨きを行っています。①から⑦の全ての手順を行う事をフルメンテと呼んでいます。

ではこのフルメンテの手順を1つ1つ見ていきます。

 

①ブラッシング

この工程では馬毛ブラシを用いて靴についたホコリを落としていきます。

靴を履いた後は毎回ブラッシングしましょう。(帰宅後すぐに!)

ホコリがついたまま放置してしまうと、ホコリが靴の油分を吸収してしまい、靴によくありません。

私はコロニルの馬毛ブラシを使用しています。適度に柔らかく、毛量と大きさもあるのでおすすめできます。

また、フルメンテの際は靴紐は必ずとるようにして、靴の端の部分も入念にブラッシングします。

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コロニル 馬毛ブラシ

 

②水拭き

こちらの工程では靴全体を水拭きしていきます。必ずきれいな布、きれいな水を使います。水はよくないと思うかもしれませんが、革靴はきれいな水を欲しています。もちろん雨水はよくありません。雨水には不純物がたくさん含まれているためです。

靴の中も水拭きで拭きあげるのがおすすめですが、靴の中を拭く際はアルコール除菌シートを用いるのもおすすめです。アルコール除菌シートを用いることによって防カビの効果もあります。

この際、間違って塩素系の除菌シートを使用しないようによく成分を見るようにしてください。

 

③ステインリムーバー及び鏡面落としによる汚れ落とし

次にステインリムーバーを染み込ませた布で靴全体を軽く拭き上げていきます。この際、面がよごれたら変えながら拭きます。また、擦り過ぎると革が痛むので注意してください。

この工程は、汚れを落とすためというのと古いクリームを落とすという意味があります。

鏡面磨きをしている靴は、ハイシャインクリーナーを用いて、鏡面を落としてからステインリムーバーを用いて汚れ落としをしていきます。

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エムモウブレイ ステインリムーバー

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BootBlack ハイシャインクリーナー

 

④乳化性デリケートクリーム

次に靴に余分なものが無くなり、すっぴんになったのでデリケートクリームを用いて保湿していきます。

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エムモウブレイ デリケートクリーム

この工程では、ペネトレイトブラシというものを使用して靴全体にクリームを塗り込んでいき、その後、5分ほど時間をおき、靴にクリームを浸透させたら豚毛ブラシでブラッシングします。この際は靴にクリームを押し込む事を意識して小刻みにブラッシングする事が大切です。

最後に柔らかい布で拭き上げていきます。

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左3本:ペネトレイトブラシ 右:豚毛ブラシ

ペネトレイトブラシはクリームにより使い分けると良いと思います。またクリームが固まってペネトレイトブラシが硬くなったときは、中性洗剤を用いて洗ってあげると元に戻ります。

豚毛ブラシは私の場合、靴の色によって使い分けています。豚毛ブラシが硬くなってしまう場合、クリームのつけすぎなので、使うクリームの量を減らしましょう。

また、豚毛ブラシはクリームが染み込んで育つブラシなので、洗うことは必要ありません。

 

⑤油性クリーム

デリケートクリームで保湿が完了したら、今日のメインのクレム1925を用いて靴を光らせていきます。

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クレム1925

こちらのクリームがサフィールノワールのクレム1925です。有名なサフィールのクリームの高級版です。色はニュートラルを選択しました。

ほとんどの靴にはニュートラルを使用して、靴本来のエイジングを楽しんでいます。

しかし、ビジネスシューズの場合は色落ちが野暮ったく見えてしまうため、黒のクリームを使用しています。

このクリームを用いて靴磨きをしていくと靴の輝きが全く異なったものになります。

ぜひ体感していただきたいと思います。

使用方法ですが、基本的にはデリケートクリームと同じように、ペネトレイトブラシで全体に塗り込んだ後、5分ほど浸透させたら豚毛ブラシでブラッシングします。その後柔らかい布で磨きあげていきます。すると靴が輝きだします。私の場合、この瞬間に靴磨きがとても楽しく感じられます。

 

⑥ワックスによる鏡面磨き

 次につま先と踵の部分にワックス(靴墨)を指で厚塗りしていきます。私はサフィールのワックスを使用しています。鏡面磨きは基本的にビジネスシューズにしか行っていません。

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サフィール ワックス

片方ずつ交互に塗っていくとうまく厚塗りできます。

ワックスが乾いたら、水で濡らしたネル生地を用いて細かく円を描くように磨いていきます。

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細く切ったネル生地

すると自分の顔が映るくらい輝いてきます。水の量のポイントはワックスをつけていない部分を布でなぞった時、水滴がつかない程度です。

この工程で、スコッチグレインでは水の代わりにウイスキーを用いて鏡面磨きしていますね。私もウイスキーを用いて磨いてみましたが、香りを楽しみながら優雅な靴磨きの時間を楽しむ事ができました。水とウイスキーには磨きやすさの差は無かったように感じました。

個人的にはウイスキーを用いて靴磨きをするよりかはウイスキーを飲みながら靴磨きしたいですね(笑)

 

⑦山羊毛ブラシによる仕上げ

次に山羊毛ブラシを使用して鏡面磨きをした面を整えていきます。鏡面をブラッシングするときには2、3滴の水をつけてからブラッシングしていきます。

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コロニル 山羊毛ブラシ

コロニルのブラシは約2500円で買う事ができるためおすすめです。山羊毛ブラシは1万円異常するものも多くありますが、コロニルのブラシは値段の割に品質がよく、重宝しています。

買ったばかりの山羊毛ブラシを使用すると鏡面が傷ついてしまうため、根気強く使い続け流事が必要です。使い続けているうちに毛先がコーティングされていき、鏡面に傷が入らなくなります。

山羊毛ブラシを育てる際は靴の側面に薄くワックスを塗り、そこをブラッシングします。

根気と歳月が必要ですが、ブラシが育ってくると、靴を履いていて鏡面に傷が入った際、ブラッシングのみで元の輝きを取り戻す事ができます。

 

ここまでがフルメンテナンスの手順です。

普段は帰宅後の、馬毛ブラシによるブラッシングだけでもやってみてください。

そして、月1回から2回のフルメンテも必ず行なっていただきたいです。手間はかかってきますがその分、靴に対する愛情もより深まっていくものだと思います。

せっかくの革靴、少しの手間をかけて末長く愛用してみませんか。

 

 

 

 

 

 

 

 

まさに一生モノ。『Tricker's』バートンの魅力

本日は『Tricker's』のバートンを紹介します。

『Tricker's』がどんな靴で、どのようなコンセプトのもとで作られているのかについてを含め、まずは『Tricker's』の歴史を紹介します。

 

・『Tricker's』の歴史

1829年ジョセフ・トリッカー(Joseph Tricker)がイングランド最古の製靴業者であるトリッカーズ社を創業しました。

トリッカーズのカントリーブーツは初期にモデルチェンジを繰り返した後、現在も親しまれているデザインに落ち着きました。トリッカーズの防水性と履き心地、耐久性、実用性が、イングランドはもちろん、英国中の農民から信頼を勝ち取ったのも驚くに値しません。トリッカーズの重厚なブローグシューズ/ブーツも人気を博し、郊外でのウォーキングのみならずタウンユースにフィットする一方、ハンティングシューズとしても広く愛されました。また、1920年代には優雅なクラシックシューズのミュージアムカーフコレクションが登場し、地方だけでなく都市部の男性から絶大な支持を獲得しました。

 

英国最古の製靴業者であるトリッカーズにとって、2019年は創業190周年という大きな節目の年でした。1月28日にはノーサンプトンの工場にウェールズ公をお招きした上で、記念銘板の除幕式を行いました。1829年の創業以来、クオリティの高いシューズ/ブーツ作りに情熱を注ぐトリッカーズの理念に一切のぶれはありません。トリッカーズのフットウェアは最初から最後の工程まで、一貫してノーサンプトンの自社工場で作られています。時代と共に製法が変化しても、これまでトリッカーズの職人たちに受け継がれてきた製靴技術はかたくなに守り続けられています。190年の歳月を経た今もなお、トリッカーズのブーツとシューズは、その比類なきクオリティと履き心地、個性と独特な風合いが愛され続けています。

 

このように『Tricker's』には1829年の創業から受け継がれてきた伝統のある革靴メーカーだということがわかっていただけたと思います。

『Tricker's』は創業当時からベンチメイドという製法を行っています。ベンチメイドとは、通常1つの靴を作る際の工程を複数の職人が手分けして行うものを、ベンチメイドでは1人の職人が最初から最後までの全ての工程を手掛けます。

1流の職人が200を超える工程をこなして生み出された作品は、職人の魂とプライドが込められています。

このように歴史や製造におけるこだわりを知っていくことで、大切に履いていきたいと感じたり、『Tricker's』の革靴に興味を持っていただけたら幸いです。

 

さてここで、私が所有している『Tricker's』のバートンを紹介します。

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『Tricker's』BOURTON(バートン)

2019年の12月に購入しました。こちらの写真は現在の状態です。

実はこちらのバートンなんですが、通常のバートンとは異なり、MACKINTOSH LONDONとのダブルネームになっています。

サイズはUK8.5で普段 27.5cmの靴を履いている私にぴったりです。

通常のバートンはソールが二重になっていて厚みのあるダブルソールという物ですが、こちらのバートンはダブルソールではなく、シングルソールのため、ソールが薄めになっています。

シングルソールに別注したのは、のはスーツなど、フォーマルな服装にも対応できるようにしたためということでした。

製法は、グッドイヤーウェルト製法で、ソールが削れたらオールソールしつつ、一生大切にしていく事ができる代物です。

 

アウトソールはダイナイトソールになっています。

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ダイナイトソール

使用約5ヶ月で、ソールの中心が削れてきましたが、まだまだ履いていけそうです。

削れやすい踵とつま先にはシューグーで保護しているため、削れはほとんど見られませんでした。


 

 

シューグーは汚くなったり削れてきたら、剥がして新しいものをすぐにつける事ができるのでおすすめです。

しかし、アウトソールの見た目が悪くなってしまうという欠点がありますが、靴の裏を見せる機会なんてほとんどないので私は気にしていません。

 

ダイナイトソールのオールソール交換するタイミングは、ソールの凹凸が無くなり、グリップ力がなくなってきたときがベストです。

オールソールする際、ダイナイトソールが気に入らない場合は、レザーソールやその他のソールに変更する事ができるため、自分がお気に入りのソールにする事ができます。

 

5ヶ月程度使用してきましたが、うっすらと履きジワがついてきた程度です。

トリッカーズなので厚い革を使用しているため、履きジワがつきにくいというのもあります。

ここから先はどのように経年変化していくのかがとても楽しみです。

 

今のところ、月に1回から2回、ケア(ブラッシング→水拭き→ステインリムーバー→乳化性デリケートクリーム→油性クリーム)をしているため、きれいに保つことができています。

 

クリームはニュートラのものを使用しています。

カラーの入っているものを使用すると、靴本来のエイジングを楽しむ事ができないと考えているためです。

そうは言いますが、ビジネスシューズのケアにはカラーのものを使用しています。

靴本来の特性や用途により、クリームを使い分ける事が大切だと思います。

適切なケアをしていれば、一生モノになり、自分の形に経年変化(エイジング)していく事だと確信しています。

経年変化の様子は定期的に載せていこうと思います。


 

 

 

 

 

 

 

 

これぞ経年変化の代名詞!ヌメ革『IL BIZONTE(イルビゾンテ)』の二つ折り財布

本日は、『IL BIZONTE(イルビゾンテ)』という革製品を主に扱うブランドの、二つ折り財布についてご紹介します。

 

『IL BIZONTE』は、フィレンツェ発、ハンドメイドで本物志向のレザーアイテムを扱っています。
『雨に濡れればどちらも濡れ、あなたが日に当たれば共に日焼けする。あなたのIL BIZONTEはあなたの一部になる』と、デザイナーであるワニー・ディ・フィリッポが語る通り経年変化(エイジング)を楽しむことができ、長年に渡って愛用していくことができ、使えば使うほど愛着もわいてきます。

 

経年変化(エイジング)は、日光にあたることや手の油によって起こっていきます。そのため使えば使うほど味が出てきます。

これが汚いと思う人がいるかもしれませんが、わかる人にわかればいいんです!これを読んでいただいている方にはわかって頂いていると思っています。

 

ちなみにBIZONTEとはバッファローのことで、バッファローの持つ、力強く誇り高いイメージに魅せられ、自分の作品の印としてバッファローのマークを使用しているそうです。

ブランドの歴史を知っていくことで、さらに自分の財布に愛着がわいてきます。

 

ここで私が所有している『IL BIZONTE』の二つ折り財布をご紹介します。

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新品時

2019年の12月に購入しました。

小さいながらも基本スペックを抑えた作り込みに匠の技を感じる二つ折り財布です。

大好きなポイントはコバの部分も皮で覆われているため、きちんと手入れしていればコバの部分から割れてくるという心配がありません。(本革を使用した財布でもコバの薬品の部分から割れてくることが多い。

 

最初はヌメ革特有のさらさらとした質感で、わずかな水分でもシミになってしまうため神経をすり減らして使用していました。

購入後、1ヶ月くらいした頃から使用に慣れてきて、ガシガシ使うようになってきました。

 

『IL BIZONTE』公式ホームページのケア方法より、ヌメ革製品の場合、使用前に日焼けさせることも有効らしいです。
使用前に日焼けさせることによって、革に含まれていたオイルが染み出て保護膜となり、まだらに日焼けしてしまうことを防ぐことも出来ます。
また、日焼けによりうっすらと色付くことによって汚れも目立ちにくくなります。

このように記載されていました。

しかし、日焼けさせて飴色に変えることは外道な気がしたため、日常の使用のみで経年変化させています。

 

そして!現在5ヶ月ほど使用していますが、このようにエイジングしました。

(1年使っていないので経年変化とは言いません(笑))

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使用5ヶ月

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内側

外側は多少のシミもありますが、きれいに飴色になってきています。「多少のシミ」と言いましたが、そのシミもエイジングの一部なので勲章みたいなもんです。

内側はよく触る部分(擦れる部分?)が飴色に変化しているのがおわかりいただけると思います。

 

 

ここまで5ヶ月程度使用してきましたが、まだまだ甘いです。2年ほど、それ以上使用したときにどのように経年変化しているのかが楽しみで仕方ありません。

財布のためいつも一緒の相棒なので、これからも大切にしていきたいと思います。

経年変化の様子は定期的に報告していきたいと思います。


 

 

追記(2021年1月9日)

使い始めてから1年が経過したのでどのように経年変化したのかを報告します。

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まずは外側から。

このように5ヶ月目より飴色になり、艶が増しています。また、使用上の傷も良い味を出しています。

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内側はこのようになりました。こちらも飴色が濃くなり、艶が増しています。また、一番下のカードポケットにはクレジットカードを入れていたためカード番号の部分の盛り上がりにより擦れ、この部分だけ飴色が濃くなっていることがわかります。これにより、飴色はよく触れる部分、擦れる部分が濃くなるということを再確認することができました。

これからもこのイルビゾンテの財布の経年変化を報告していきます。

ウイスキーの魅力!5大ウイスキーの紹介

本日は私が大好きなお酒の紹介をします。

私はウイスキーを愛飲しているのですが、ウイスキーの種類は星の数ほどあり、その1つ1つに違いがあり、美味しさがあります。まず、ウイスキー日本、アメリカ、スコットランド、カナダ、アイルランドが世界的な生産地として有名で、そのウイスキーを総称し、5大ウイスキーと呼ばれています。

また、原料にも違いがあり、大麦麦芽飲みを原料としたモルトウイスキー、とうもろこしや小麦などの穀物を原料としたグレーンウイスキー、2つ以上のシングルモルトウイスキーとグレーンウイスキーを混合したブレンデットウイスキーがあります。

今回は5大ウイスキーについて紹介します。

 

・日本 ジャパニーズウイスキー

ジャパニーズウイスキーはスコッチウイスキーを手本にして始まりました。

ジャパニーズウイスキーは最近とても有名になり、原酒が少なくなったり底をついたりと、プレミア価格がついていることで有名です。

『山崎』『富士山麓』『竹鶴』『知多』などが有名です。日本らしい繊細な味わいが魅力です。口あたりがよく、クセも少ないため、食事にも合わせやすい銘柄が多くあります。

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富士山麓

富士山麓は値段が安いウイスキーですが、ストレートでも美味しく飲めます。

現在では原酒が少ないことから値段が高騰しているようです。

個人的にはコークハイに用いるウイスキーにおすすめです。コークハイで飲むという発想にはあまり、ならないかもしれないですが、いつもとは違う飲み方をすることで新たな発見があるかもしれません。

 

アメリカ アメリカンウイスキー

アメリカンウイスキーはバーボンが有名です。バーボンは連邦アルコール法でバーナーで内側を焦がした新樽で熟成させること、と規定されています。

他にもアメリカンウイスキーにはライウイスキー、コーンウイスキーなどがあります。

バーボンはとうもろこしや小麦、ライ麦などが原料として知られています。

『JIMBEAM』『JACK DANIEL'S』『Maker's Mark』『WILDTURKEY』などが有名です。

甘みが強い銘柄が多く、飲みやすいと思います。飲み方はストレートがおすすめです。

食事中でしたらハイボールで飲むのが人気です。

 

スコットランド スコッチウイスキー

スコッチウイスキーは大麦麦芽、とうもろこしや小麦などの穀物を原料としています。

産地はハイランド、スペイサイド、ローランド、アイラ、キャンベルタウン、アイランズなどがあり、産地ごとに全く異なる味わいを楽しめます。

MACALLAN』『BOWMORE』『THE GLENLIVET』『LAPHROALG』『Chivas Regal』などが有名です。

この中の『BOWMORE』『LAPHROALG』はアイラ島で作られるウイスキーで8つしか稼働している蒸留所がないにもかかわらず、スコッチの聖地と呼ばれています。消毒液のような匂いと例えられるような強いピート香を感じることができます。味わいは好みが分かれますが、私自身、最も愛飲しているウイスキーです。

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『LAPHROALG』10年

 

飲み方は間違いなくロックかストレートがおすすめです。

スコッチウイスキーは種類や味の違いもわかりやすいため初めてウイスキーを飲む方にもおすすめできます。

 

 

・カナダ カナディアンウイスキー

カナディアンウイスキーは原料にライ麦が使われているのが特徴です。独特なピリッとした香りがあり、軽くクセのない味わいが特徴です。

『Kanadian Club』『CANADIAN MIST』『Alberta Premium』などが有名です。

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Kanadian Club

カナディアンウイスキーはクセがないと言いましたが、普段スコッチやバーボンを飲んでいる方には逆にクセを感じるかもしれません。ですが歴史のあるウイスキーなのでぜひ飲んでみていただきたいです。

個人的にはロックかストレートで楽しんでいただいた後、ジンジャーハイにも挑戦していただきたいです。

 

アイルランド アイリッシュウイスキー

アイリッシュウイスキーアイルランドで伝統的な製法で作られたウイスキーです。単式蒸留機で蒸留したウイスキーは味が濃く、滑らかな口当たりを楽しむことができます。また、ピートを使用しないのでスモーキーな香りがしないため、スモーキーさが苦手な方にはとてもおすすめできます。

『REDBREAST』『JAMESON』『TULLAMORE DEW』などが有名です。

飲み方はやはりストレートで楽しんでいただきたいです。きっとクセの無さに驚くことだと思います。

アイリッシュウイスキーは手に取る機会が少ないとは思いますが、いつもとは違うものを飲みたいときなどにぜひ飲んでみていただきたいです。

 

今回は5大ウイスキーを紹介しましたが五代ウイスキーの他にも台湾ウイスキーの『KAVALAN』など、様々な銘柄のウイスキーが存在します。原料で味が変わるのはもちろんですが、産地の気候や樽の種類でもまったく異なる味わいになります。

 

最後に一番お勧めしたいアイテムがあります。

それはテイスティンググラスです。

リンク貼っておきます。

このテイスティンググラスはストレートでウイスキーを楽しむためのものなのですが、これを用いて飲むウイスキーは全く異なるものになります。口にテイスティンググラスをつけたとき、鼻がグラスの中に入るような構造になっているため、より強く、ウイスキーの香りを楽しむことができます。

このグラスはプロも愛用しているもので、お値段も高くないのでぜひ購入してみて頂きたいです。

これを機会にウイスキーの沼にどっぷりとハマってみるのはいかがですか?

 

 

 

 

革靴の基本!シューキーパーの選び方 (Amazonで購入)

本日は革靴の保管には欠かせないシューキーパーについてお話します。

 

シューキーパーを入れることによって革靴のシワを伸ばし、形崩れを防止し、靴の寿命を伸ばすことができます。革靴はシワがついたまま放置していると、そのシワの部分から破れてきてしまったり、シワが深くなる事による形崩れなどの原因になってしまいます。

また、レッドシダーなど、木製のシューキーパーは革靴を履いた後の湿気や、臭いを取ってくれるなど良いことがたくさんあります。

 

まず、Tricker'sのバートンに使っているシューキーパーです。

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レッドシダー製のシューキーパー

このシューキーパーはAmazonで購入しました。2300円ほどで購入することができます。リンクを貼ろうと思いましたが、現在はなくなっていました。

Amazonで購入できるこの型のシューキーパーはほとんどの物が同じ会社で製造している物で、おまけの有無や種類で差別化している模様です。

私が購入したものには仕上げようのグローブが付属していました。

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付属のグローブ

グローブは単品で売っているものよりは劣りますが、十分実用性のあるものでした。

 

さてこのシューキーパーなんですが、Tricker'sのバートンの型にとんでもなくぴったりなんです。

Tricker'sのバートンのシューキーパーで悩んでいる方にはとてもおすすめできます!

またこのように縦方向だけでなく、横方向にも圧力をかけてくれるシューキーパーは、様々な靴に対応するだけでなく、靴のシワを伸ばしやすいためおすすめです。

 

しかし、このシューキーパーは足の甲の部分が少し高めになっているため、ローファーに用いてしまうと靴底と甲の間が広がってしまい、靴が脱げやすくなるなど形崩れの原因になります。

そのためローファーには甲が低めのシューキーパーがおすすめです。

私はローファーにはこちらのシューキーパーを用いています。

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レッドシダー製

こちらのシューキーパーは無印良品で購入しました。

無印良品のシューキーパーは甲が低めで踵の部分もシャープな形状のため、ローファーのシューキーパーをお探しの方にはとてもおすすめできます。

 

しかし、こちらのシューキーパーをTricker'sのバートンに付けてみたところガバガバになってしまい、シューキーパーの意味をなさなかったので、私はローファーにのみ使用しようと考えています。

 

無印良品のシューキーパーには親切なことに紙やすりが付属しているため、レッドシダーの香りが落ちてきたときには削ることでいつでも香りを復活させることができます。

また、少々乱暴ですが、紙やすりを用いて靴の型に無理やり合わせることも可能です(笑)

 

次にシューキーパーを入れるタイミングです。これに関しては諸説ありますが、私は革靴の湿気が適度に飛んだタイミングでシューキーパーを入れています。

具体的に説明すると帰宅後、馬下ブラシでブラッシングをし、夕食及び風呂をすますくらいの時間を空けてシューキーパーを入れています。

一晩放置してしまうと革が硬くなり、形崩れにつながる恐れがあると考えています。

 

夏の湿気の多い時期は帰宅後に新聞を入れ、少しでも靴の湿気を取った後にシューキーパーを入れるなどの工夫をするのも良いかもしれませんね。シューキーパーも湿気を取る力はありますが、限界はあると思うので少しでも湿気を減らしておくのも一つの手だと考えています。

 

何はともあれまずはシューキーパーを入れる、ということが大切で、タイミングについては意見が分かれるところだと思うので、自分が良いと思う意見を参考にしてみてください。