ヌメ革の経年変化が凄すぎる!『Hender Scheme』ペンケース 約2ヶ月間の日焼けの報告

久しぶりの更新です。

本日は以前に紹介したHender Schemeのペンケースを、約2ヶ月間に渡って日焼けをさせていたので、どのように日焼けしたのかを紹介しようと思います。

ペンケースの詳しい情報はこちらからどうぞ。

kawagutudaisuki.hatenablog.com

ヌメ革の製品は日焼けをさせることにより、革の内部の油分が表面に出てきて、全体をコーティングしてくれるかのような状態になります。そのようにすることにより、飴色にエイジングし、ツヤが出てきて汚れにくくなるなどの効果があります。

日焼けをさせるかどうかについて以前は否定派でしたが、日焼けの効果について調べていくうちに、どのように変化していくのかを実際に確かめたくなってしまいました。

 

日焼けをさせるためには、常時日に当たっている場所に置いておく必要があります。そのため窓際に置いておく、というのが皆さんの答えだと思います。しかし、窓際は時間帯によっては日に当たらなくなってしまう可能性があり、もっと長い時間日にあたる場所はないかと考えました。その結果、私が一番革製品の日焼けに適していると考えた場所は、車のダッシュボードの上です。間違いありません。

ダッシュボードは日が当たっている時間が長くなる可能性が高いため、効率よく日焼けさせる事ができます。さらによく車に乗る方は、走行中にも日焼けさせる事ができます。そして、ふとした時にエイジングしてきている革製品を手に取り「色が変わってきたなぁ」と、うっとりする事ができます。(笑)

 

ここで、一つ注意点ですが、日焼けをさせるときは全体を満遍なく日焼けさせなければならないため、定期的に向きを変えてあげるようにしましょう。そうしなければ日焼けがムラになってしまい、見た目が悪くなってしまいます。絶対に定期的に向きを変えてあげてください!

 

前置きが長くなりました。

こちらが約2ヶ月の間、日焼けさせたHender Schemeのペンケースです。

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かなり色が変化しているのがおわかりになっていただけると思います 。

一応、日焼け前の写真も載せておきます。

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日焼け前

このように見れば一目瞭然!美しく日焼けさせる事ができました。

各部位はこのようになりました。

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紐の先端は接着剤が使われていたようで、接着剤の部分が濃く現れました。

今回日焼けさせるにあたり、革の内部の油分が表面に出てくるという事でしたが、どうしても革表面が乾燥してしまっている可能性を否定する事ができなかったため、ラナパーを用いて全体を保革しておきました。ラナパーは化粧品にも使えるほど優しい成分で作られているため安心して使用できます。

ラナパーを塗った時に、シミになってしまう事が気になりますが、時間が経てば消えます。また、油分が多いクリームなので、塗りすぎにはくれぐれもご注意ください。

 

今回日焼けさせたことによってこのペンケースを使用する事前準備期間が終了しました。日焼けはあくまでも使用するための準備であることをお忘れなく。

ここからが本番です。どんどん使用していって経年変化させていき、革製品ならではの楽しみを味わいたいと思います。