老舗アパレル 三陽商会の本気!SANYO COAT『100年コート』の完成度と着心地が最高すぎる

本日は革製品ではないですが良いものが手に入りましたので紹介します。

アパレル業界の老舗である三陽商会が本気で作ったコート、『100年コート』です。

 

まずは三陽商会の歴史から見てみましょう。

 

三陽商会の歴史

三陽商会は1943年に創業し、レインコートを主に製造していました。1949年には『サンヨーレインコート』として商標登録を行い、全国の百貨店に営業をするまでになりました。

1953年には海外の有名女優が着用していたコートを日本人向けにアレンジしたコート『ササールコート』を生み出し、それがヒットしたことで総合アパレルメーカーとして成長を遂げました。

1965年からは、英国のバーバリーのコートの販売をおこなうようになると共に、1969年以降はバーバリーやその他海外のコートメーカーとの技術提携により、各メーカーの製品の国内ライセンス生産へと移行しました。

2015年にバーバリーとのライセンス契約が終了し、後継ブランドとして防水コートで有名な『MACKINTOSH(マッキントッシュ)』と提携し、『MACKINTOSH LONDON(マッキントッシュロンドン)』を立ち上げました。

 

このように三陽商会は、コート作りには定評があり、コートとは切っても切り離せないぐらいの長い歴史があります。

そのコート作りの長い歴史の中で培ってきた能力を最大限に発揮し、本気で作ったコートが「100年コート』です。

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・『100年コート』とは

「TIMELESS WORK.ほんとうにいいものをつくろう」
その想いをめぐらせて生まれたのが「100年コート」です。コート一筋で続けてきたからこそできるきめ細かなものづくりと国内で培われた技術を次世代へつなぐため日本製であることにこだわり、長く愛されるコート作りに挑戦しています。100年という言葉は、100年間の品質を保証するものではなく、手入れをしながら世代を超えて着られることを目指すもの。コートを通じて、昔から日本で育まれてきた、“ものを大事にする心”を伝えたいと考えています。

www.sanyocoat.jp

 

 

・エイジドクラシックバルマカーンコート

私が今回購入した『100年コート』はこちらです。

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エイジドクラシックバルマカーンコート」というモデルです。

一枚袖のラグランスリーブでゆったりとした着心地、特殊洗いを施しているため長年着込んだような風合いが特徴です。

お色はネイビー。よく見ないとブラックと間違えてしまいそうな濃紺です。使っているうちにいい感じにエイジングしていきそうです。

サイズはLL。参考までに私は身長187cm、体重80kg程度です。ゆったりと着れます。大きめを買っても元々ゆったりとしたシルエットのため気になりません。

生地は柔らかいですがしっかりとしていて着込めば真冬でも着用できそうな厚さです。

ちなみにライナーはついていないモデルです。

後ろから見るとこんな感じです。

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後ろから見た方がわかりやすいですが、エイジドモデルなので、新品ながら長年着込んだような風合いです。私はカジュアルに着用したかったため、エイジドモデルのネイビーを選択しました。

ちなみにコートの表地にはGIZA COTTON(エジプトの超長綿)を原料に使用し、70/2の糸をタテ糸、ヨコ糸をそれぞれ糸染めし、高密度で織り上げたギャバジンが採用されています。

細部を詳しく見てみましょう。

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まずは襟元から。

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襟をよく見てみると、内側は太い糸、外側は細い糸で丁寧に縫われているのがわかります。絶対にほつれることはなさそうなくらいしっかり縫われています。

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また、ボタンは「SANYO」の刻印入りで、ビンテージ感を表現するために手作業で白く削った水牛ボタンが使用されています。こだわりがすごいです。

また、表のボタンは生地の厚みを考えて高さを出した、通称「立つボタン」で、留めやすく、外しやすく、長年使用しても取れにくいという手仕事による絶妙な加減が必要な手法で取り付けられています。

着心地はゆったりとしています。また、腕周りもゆとりがあり、腕も動かしやすいです。このようなところにも三陽商会の縫製技術が出ているんだと思います。

 

これら全て熟練した職人の手作業で作られています。三陽商会の技術の高さには圧巻です。美しすぎます。

 

・100年オーナープラン

この『100年コート』の良いところはまだあります。本当に100年切れるよう、三陽商会の徹底的なサポートがあります。

それが「100年オーナープラン」です。

購入時にオーナー登録をしておくことで、購入から3年ごとに定期診断をしてもらえるサービスです。その際、ケアプログラムの診断項目に沿って診断してもらい、有償にて補修してもらうことができます。(ボタンの緩みの補修は無料)

また、オーナーはいつでも丈詰めや裏地交換、ネーム刺繍までのサポートを受けることができます。

100年オーナープラン | SANYOCOAT 1946 JAPAN

 

このように徹底したサポートプランがあるのも魅力です。

 

洋服や靴を買う際は、品質や歴史で判断するようにしています。言わばストーリーを買うといったところです。このブログを見ていただいている方々も、長く使うことができるもの、品質の良いものなど購入する際の基準がある方が多いと思います。また、値段で判断しているという方々にもぜひ、そのブランドや製品のストーリーにも目を向けていただきたいと考えています。その製品に愛着が湧くこと間違いなしです!

 

これからの時期がコートが活躍する本番です。このコートは末長く活躍すること間違いなしです。

着込んでいくうちにどのようにエイジングしていくのでしょうか。楽しみで仕方ありません。

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